馬作りの大前提は、馬が楽しそうであることです

栗原勝稀KURIHARA Katsuki

年齢:27歳
担当:騎乗チーム

Q1. どのような経緯で入社されましたか

育成牧場で8年働いた後、知人からの紹介で森下厩舎に入社しました。
ほかにも何件か候補はあったのですが、その方が、森下厩舎の方針や馬を作っていく上で大切にしていることが、自分に一番合っているんじゃないかって勧めてくれたんです。
最初は半信半疑というか、入ってみないとわからないところもあるだろうと考えていたのですが、信用できる方だったので、思い切って入社を決めました。
馬との接し方ももちろんですが、スタッフの関係性が良いというか、信用できる人たちばかりで、入ってよかったと思っています。

Q2. お仕事のどんなところにやりがいを感じますか

競馬で納得のいく走りをしてくれたときはシンプルに嬉しいのですが、自分が「よし、がんばろう」と思うのは、自信満々で送り出して、ぜんぜん駄目だったときですね。
牧場だと送り出して終わりですが、競馬場だと結果が出て、結果が出るからこそ味わえるショックというのがあるんです。
最初は、勝ちたい一心でやっていました。でもやっていくうちに、いくら自信があっても、自分も周りも馬の状態をしっかり見れていないと、結果がついてこないことがわかってきました。
燃える、というのとは少し違うのですが、なにが駄目だったのかを再確認して、ニュートラルな感情でやり直そう、次に活かそうと思えるときが、一番のやりがいです。

Q3. お仕事で大切にされている思いをお教えください

馬の機嫌や表情を、よく見ることです。
そもそも競馬自体、馬がいてくれているおかげで成り立っている部分があります。すごくストレスの多い状況の中でがんばってくれているので、少しでも快適に、できれば幸せに過ごせるように、環境や精神状態を整えてあげたいと思います。
僕の担当する馬は少しワガママになりますが、人に対して攻撃的になることはなくなります。これは、自分の長所なのかなと考えています。
ただ、馬は躾を強くしてもダメだし、自由にさせすぎても、コントロールができなくなって危険です。
バランス感覚が難しいので、そういうメリハリをつける意味でも、馬が楽しそうな表情をしているかなぁっていうのは日頃から気をつけて見ていますね。

Q4. 印象に残っているエピソードはありますか

たくさんあって選ぶのが難しいのですが、初めてのパドックは印象に残っています。思わず、楽しくなってしまったというか、パドックで馬を引いているという事実に、じわじわ喜びが込み上げてきた感じです。
あとは、すごく几帳面な方がいて、飼い葉(馬の餌)作りで担当馬が嫌いな穀物を一粒ずつ丁寧に取り出しているのを目にしたときには、衝撃を受けました。
幸いなことに、自分はまだ必要に迫られたことはないのですが、本当に好き嫌いの激しい馬にはそのくらいのことをやってもいいんだなと、そのときは思いましたね。

Q5. 将来の夢・目標をお教えください

入社したときを考えたら、今はもうなにもなくなってしまったというか、選択肢が増えすぎてしまったというか。
いまは目の前のことをやるしかない、という状況なんですけど、昔からずっと思っているのは、シンプルに死ぬまで馬を触っていたいということですね。
夢とは違うかもしれませんが、最後までやりたいことをやって最期を迎えられたらいいなというのは、ずっと思っています。

Q6. 最後に、森下淳平厩舎への入社を考えている方へメッセージをお願いします

森下厩舎は、思っている以上に働きやすい職場だと思います。
僕自身、入ってみて「ああ、こんなものか」と、いい意味で思えたくらいの、気負わずに働ける環境ですので、物は試しくらいの感覚で来てもらってもいいのかなと思います。
このホームページを見るくらいに本気の方なら、きっと大丈夫です。

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